「洋子の話は信じるな」というメモは、1994年に発生した未解決の失踪事件に関連しているとされています。このミステリアスなメモは、発見された状況やその内容が与える不気味さから、事件解決の手がかりとして注目されました。「洋子の話は信じるな」は長い間インターネット上で話題になり、多くの憶測や噂を生みながら都市伝説の1つとして語り継がれています。
きっかけは「嵐真由美さん失踪事件」のテレビ放送
「洋子の話は信じるな」というメモが話題になったきっかけは、「嵐真由美さん失踪事件」のテレビ放送です。
事件概要
東京都墨田区の実家で里帰り出産を終え、療養に専念しながら子育てをしていた嵐真由美さん。1994年9月2日19時頃「同級生に会いに行く」と1歳半の娘を置いて突然姿を消し、その後、彼女に関連する手がかりは一切見つかりませんでした。
スーパーJチャンネルで特集が組まれる
真由美さん失踪から17年後、2011年10月13日にテレビ朝日系のニュース番組「スーパーJチャンネル」の『追跡!真実の行方』というコーナーで事件が特集され、ほんの一瞬だけ映し出された不可解なメモがお茶の間の話題となります。
テレビに映し出された謎のメモ
真由美さんの実家のリビングで父親にインタビューする場面で、「洋子の話は信じるな」というメモがほんの一瞬だけ映し出されました。
この不可解なメモが真由美さんの失踪と関連している可能性があるとされ、多くの憶測と謎を呼び、テレビ放送をきっかけに、「洋子の話は信じるな」は掲示板やSNSで広く噂されることになります。
都市伝説になった理由
2011年の放送当時から最近まで実際の映像が全く世の中に出回らなかった事もあり、数枚のキャプチャ画像のみの検証で様々なデマ情報や憶測が飛び交いました。中には洋子さんを誹謗中傷する掲示板での書き込みなど、正確性に劣る情報なども数多く出回った事から、不気味な都市伝説を作り上げてしまったのです。
「嵐真由美さん失踪事件」の情報を整理
都市伝説と化した謎のメモ「洋子の話は信じるな」の真相に迫るため、嵐真由美さん失踪事件について、正確な(ご家族が公表されている)情報について整理してみました。
嵐真由美さんとは?
「学生時代の友人(女性)に会いに行く」と家族に言い残し、突然失踪した真由美さん。その後の足取りは掴めておらず、現在も行方不明の可能性が高いです。
難産で生まれた娘さんをとても可愛がっており「子どもを置いていくのは考えられない」と洋子さん。同級生Cさんからは「家を出たりするような子ではない」と証言が取れています。
嵐真由美さんについて
- 失踪時の年齢:30歳
- 身長:157cm
- 体重:39kg
- 服装:Tシャツ・イージーパンツ
- 所持品:小さめのバッグ、財布、鍵、たばこ、キャッシュカード
- 情報系専門学校卒業
- 社団法人ジャパンケネルクラブで犬の血統書発行の仕事に就く
- 1991年に結婚し夫の実家近くの葛飾区に住む
- 1992年妊娠をきっかけに退職
- 1993年3月に洋子さんの務めている病院で帝王切開にて出産
- 産後の肥立ちが悪くそのまま実家に住む
- 1994年9月2日に実家に娘を残して失踪
- 失踪後、200万円の預金は手つかずのまま
- 失踪時の年齢:27歳
「洋子」は何者?
洋子さんは失踪した真由美さんのお姉さんです。番組の実況掲示板では芸人のハリセンボン・近藤春菜さんに似ているという事で盛り上がりました。「追跡!真実の行方」は洋子さんのインタビューを軸に番組が進行してゆきます。
洋子さんについて
- 病院勤務
- 姉・真由美さんの失踪を心配している
- 実家を離れて暮らしている(2011年放送当時)
- 真由美さんの不倫相手とされるAと連絡・接触した
「追跡!真実の行方」放送内容について
「追跡!真実の行方」はテレビ朝日系の番組、スーパーJチャンネル18時台の20分程度の特集コーナーです。「嵐真由美さん失踪事件」の放送の出演者・番組構成は以下の通りです。
出演者
- 洋子さん
- 父親
- 母親
- 飛松五男 元兵庫県警刑事
- テレビ朝日アナウンサー
- 真由美さんの同級生(音声のみの出演)
番組構成
- 洋子さんの家でインタビュー
- 真由美さんの実家で失踪時の説明(ほぼ洋子さんが話す)
- Aが目撃された山へ飛松氏が向かう
- 同級生宅で取材する飛松氏
- 知人Bの取材(なぜか同級生宅の映像、音声はBではなく別人だと思われる)
- 情報提供はこちらへ(MPSの電話番号を紹介)
「真由美さん失踪事件」時系列まとめ
スーパーJチャンネルで放送された内容を元に、「真由美さん失踪事件」の時系列をまとめました。後から付け加えられた情報(ソースが掲示板など)は「信憑性なし」にまとめてあります。
番組情報 | 洋子さんの証言 | 信憑性なし | |
---|---|---|---|
1994年8月? | A、知人B、真由美さんの3人が新宿で会う 知人B「Aは金に困っていた」 真由美さん「Aの為にお金を使っている」 | 真由美さんはAに貢いでいる(いつ知ったかは不明) | |
1994年9月2日 | 真由美さんが昼頃外出 | 【①Aから聞いた真由美さんの足取り】 13時にAと新宿で約束 ↓ 喫茶店 ↓ 歩いて目黒へ(別れ話) ↓ 16時に目黒駅で解散 | |
17時頃帰宅 ↓ 着替えて18時頃再外出 (父:先走っている感じがした) | |||
真由美さん失踪 | Aから複数回(1時間おき)に「真由美さんいますか?」と電話があった | ||
1994年9月2日 | 真由美さんが帰宅しないので同級生に確認。「会う約束をしていない」 ↓ 洋子さんのタンスから真由美さんのメモを発見。 「旦那がいるのにAと付き合っていたけど、裏切られました。ごめんね」という内容 ↓ 夜に実家近くでAと会う 前日の行動①と 「真由美さんが死んでいたら罰として刑務所に入る事を望みます」という言葉を聞く | メモはすぐに捨てた | |
一か月後 | Aと連絡が取れなくなり、調査会社に依頼 | ||
1995年3月9日 | 深夜、調査会社からAが缶ジュース2本持って山に入っていくのを見たとの報告有 | ||
1995年4月 | 警察がAに事情聴取 | ||
1995年5月 | 警察が山を捜索 | ||
2013年 | 洋子さん失踪 |
「洋子の話は信じるな」謎のメモの真相は?
実際の放送映像の中ではご両親の事件へのコメントは殆どなく、真由美さんの証言を軸に番組が構成されている印象です。ここからは噂される「洋子の話は信じるな」の3つの真相について解説します。
洋子さん虚言(自作自演)説
文字通り「洋子の話は信じるな」という説です。番組の構成は、洋子さんへのインタビューから始まり実家の映像へと移ります。虚言癖があったり承認欲求が強い人物の場合は、事実でない事件をでっちあげる可能性も否定できません。あまりにも恐ろしいメモの見せ方に、父親から視聴者へのヘルプメッセージと捉える人が一定数いました。
テレビ番組の演出(やらせ)説
よくも悪くも話題性が必要なテレビ局が、視聴率を稼ぐために「真由美さん失踪事件」をでっち上げた説です。メモの存在を製作者サイドが気付かないはずがなく、番組中に説明しない事を不審に感じ、演出(やらせ)映像だったのではと疑う人もいます。
一部のネットでは、テレビ放送された映像の中で「父親(母親)がメモを貼り付けていた」という噂がありまが、映像では「洋子の話は信じるな」のメモは最初から最後まで貼ってあることが確認できました。父親が貼り付けるような仕草があったのは事実なので、カット(フレームアウト)せずにあえて放送するあたり、テレビ局のやらせ説が濃厚です。
事件とは無関係説
洋子さんは実家を離れて生活しています。離れて暮らすご高齢の親御さんに対して、家族だからこそ心配して口うるさく言ってしまう事もあるかと思います。他に起きている家族の問題に関して「洋子の話は信じるな」と注意喚起しているだけで、メモが事件に全く無関係の可能性も捨てきれません。
事件とは無関係のメモを制作サイドが発見→「番組的に面白いからそのままで」と指示された可能性も十分ありえます。
まとめ
スーパーJチャンネルの情報を元に「嵐真由美さん失踪事件」の相関図をまとめてみました。
実際の映像を見ると、ネット情報とは全く違う視点で感じる情報が多い事から「洋子の話は信じるな」の真相としては『番組やらせ説』が一番支持されているようです。「嵐真由美さんの失踪事件」に関しても、作り話と感じてしまう人もいると思いますが、様々な状況証拠から失踪は事実の可能性が高いです。
「だてレビ」では、事件そのものの真偽や、掲示板の釣り投稿などが細かく検証されています。映像と合わせて気になる方は是非ご視聴下さい!